最低裁判所
判例集2001.4
実は単なる日記のページ(誰だ観察日記だなんていうヤツは)。
基本的に独り言なので細かいことは気にしない気にしない。
内容は事実ではありますが、シャレや創作も含みます。そこらへんわかってね(^^)


2001.4.30
ヨイショ
たまたまビデオを止めたら新幹線を取り上げた番組をやってたので、面白そーなので見ていた。まあ、内容的にはこんなもんなんでしょーが…首都圏局の製作だからってのはわかるんだけど、新大阪から西は完全になかったことになっているらしい。車両紹介では500系のごの字も出てこねえし、「新幹線では見られなくなった0系」って山陽新幹線ではまだ現役なんだけど。最高速度もいまだに270km/hのまま。片手落ちっていうよりは間違いって方が正解ですな。
まだまだ文句言うぞ
シスタープリンセスのOPが変わった。ちうか、やっと完成したのかな(笑)でも、12人の妹ってのはここでも破綻。ぱらぱらと順繰りに出て来るだけなので尻から漏れる空気のようなビジュアル。12人の妹よりキャラが立っているわき役3人のカットがいちばん出来がいいみたい。
そうそう、先日の北関東オフでデジキャラットお花見スペシャルを見せてもらった。スペシャル編から露骨につまんなくなったが、「暴れん坊が出るシーンで終らせときゃいいんだが」とのお言葉のとおり、暴れん坊のシーン以外面白くも何ともない話になっていた。もうひとつ話があったけど、これは無かったことにする。
その辺のネコミミ女と違うところを見せつけるとしますかにょ
…今となっては過去のセリフとなってしまった。あ〜あ、すっかりその辺のネコミミ女といっしょになっちゃって。
関係ないですが、何とか製作委員会とかプロジェクトなんとかがOPの最初とかスタッフロールの最後とかに出てくるヤツって、勝率がめちゃくちゃ低いような気がするんですが。いや、勝率が低いから責任の所在をボカシてんのかな。
 

2001.4.28〜29
G作戦
ほとんど行商
GWが始まった。この2週間ほどでイベント参加がじつに3回、うち2回は関東ということで仲間内では死のロードとか言われている。コレをうっている今は当然帰還した後なのだが、さすがに疲れが。って、明日明後日と仕事に行って、3日が地元の友人とバーベキュー、4、5日とまたまた上京。13日は大阪でイベント。死ぬかな。
経費抑制ということで
645起床。ちなみにゆんべは最終電車で帰宅して、そのあと準備で寝たのは3時をまわっていた。上京する時は無駄に早起きをするのが楽しいが、今回はいつもより遅い。ちうか、経路が経路なのでこれ以上早くても意味が無かったりする。なにしろ今回のイベントは関西からは極端にアクセスの悪い群馬県。普通に往復しても面白くないし、一筆書きの経路のほうが運賃が安くあがるので北陸まわりで乗り込む。
荷物の量が中途半端なのでこないだ買ったコインロッカーにギリギリ入るサイズのカートバッグは使わず、カバン二つに小分けして持って行く。あとでカバンにつっこんだカートのゴムを忘れたことに気がつくが、コンビニには売ってない。しゃーないのでこのまんま電車に乗ってい一路京都へ。
同じ
京都からサンダーバードで金沢へ(残念ながら増備車にあらず)。指定を取っててよかった。ほぼ満席。金沢で軽〜く茶をしばき(ここまで来てドトールで、っていうのもアレだが)、カート用のゴムを探すが金沢駅構内には無い。ちなみに駅から一歩出るともっとなにもない。仕方がないので時間が来たのではくたかに乗る。乗ってきたサンダーバードと同じ車両←だった。北越持ちの車両でもなさげ。向かい側に止まってるサンダーバードは増備車だったので、ちょっと悔しい。
150km/h
ほくほく線と言えば、北陸線直江津から上越線越後湯沢へのショートカット線で、全線新設。在来線最高速の150km/h運転を誇っておりとても楽しみにしていたのだが、カーブ半径が大きく揺れも少なく、また景色が全体にだだっ広いせいか意外なほど速度感がない。ホントに150km/hも出てんのかね?とか言ってるうちに越後湯沢についてしまった。ほえほえ。
国鉄の亡霊
越後湯沢からは上越新幹線。在来線でもいいのだが、ここから高崎まではとても幹線とは思えないほど電車が少なく、新幹線を利用せざるをえなかった。はくたかの接続でMaxが来たが、高崎に止まらないのでパス。次の当駅初のたにがわに乗るが、これがこんな車両がまだ走ってんのかと思うほど国鉄時代そのまんま。3列のほうは集団離反式(客室のまん中から前向きと後ろ向きに席が固定)なんて山陽新幹線の0系にも残ってないと思う。
電子要塞404
高崎でまなみ氏とY,C氏に迎えに来てもらい、Y,C氏宅へ。義志氏、T_HAJOE氏、さぶろー氏、とも合流。みんながみんなノートパソを持ち出し、Y,C宅は電子要塞と化す。ちうか、ゲーセンにもなる。カラオケでこんなメンツでしか歌えない曲ばかりオンパレード。ドリルでルンルンクルルンルンとメシ(バーミヤン)の後、アリスインナイトメアもご披露いただくが、このあと徹夜でクリアショーになるとは思わなかった。夜中にうっちゃん氏も乱入。さすがにおいらは4時ごろには寝たが、まなみ氏はマジで完徹プレイしていたらしい。おつかれさんでした。起きたら完全に雑魚寝状態になっていた。義志さんからDOA2のクリアデータ、Y,C氏から妙に動きのいいスクリーンセーバーを頂戴して、前橋まで送ってもらう。
頭文字G
前橋駅で後輩と待ち合わせ。前橋駅構内のセットメニューも無いヤル気が全く無いファーストフード店で時間を潰す。電車の時間になったので外に出るが、後輩は降りてこない。およ?と思ったら、後ろから呼ぶ声が。「対向のウィークエンドあかぎが田町持ちの185系だったので」。あのなー。
で、イベント会場。40年代の建築と思われる中途半端に年季の入った建物が会場。入り口のコレが密かに笑いをさそう。
イベントそのものは「オンリーイベントならこんなもん」…って、ここまで何のイベントか書いてなかったね、頭文字Dのイベントです。カップリングで島が分けられていたりするあたりがオンリーイベントらしい。が、他のオンリーと違って頭文字Dらしくこんなの(ロールバーにリアシートとっ払いってもしかしてジムカーナ使用?)や一般参加のこんなのが来てたり(マイカ塗装なので微妙に色が合っていないのがおしい)、会場にこんな人たちが来ていたり、こんな企画もあったり、こんなものが売られていたり(講談社公認)とちょっと違うみたいだ。
コスプレイヤーも何人かいたが、モノがモノだけにわかり辛い。あーでも拓海となつき、啓介は雰囲気がとてもイイ感じだった(ちなみに全員女)。なつきの方はモデルと同じくオヤジキラーのフェロモンがプンプン…ちうか、わかるのか俺(爆)
参加サークルの男女構成比もまさに同人方面の動向と同じく、極端に女性が多く男だけはウチだけだ。売上げも搬入部数の5/6が残るという惨敗…まあ、70そこらのサークルで各50弱出てるんだから上出来だろう。
しかし1時をまわるともうこう。やっぱりオンリーだとこんな感じらしい。ちなみに右いちばん奥がうち。天井の吹き出し口の形でも年季の入り方がわかる。ちなみに抽選会で土屋圭一直筆サイン入りシールド(現場ではゴーグルゴーグルって言ってたので何やらわからんかったが)をGET、日鉄連で保管中。
貸し切り
近くのようでちょい遠い、えらく手際の悪いセブンイレブンで残部を今週末の有明に送り(有明で各750売らないと残部が出る)、トンカツ専門店でトンカツを食らって高崎へ。ここで翌日のアフターイベントに参加する後輩たちと別れ、帰路につく…が、せっかくだからMaxに乗りたいというワガママから1時間ほど時間を潰し、やってきたガラガラのMaxの階下席を占拠して一路東京へ。ふつうダブルデッカーは2階席よりも1階席のほうが居住性がいいのだが、車両限界が四角で天井もかまぼこ型ではない新幹線はあまり関係が無いようだ。今回はなんとなく階下席に入り、前の席をまわしてグリーン車並の気分でくつろぐ。車窓が絶望的な分居眠りなどをこきながら。っかし大宮を出るとおっせーな。
上野で降りてアキバに寄ろうかと思ったが、さすがに元気が無いし、荷物も変に重いので来週に持ち越し(つーか1週間で私用で2回も上京するのはアレだなあ)。東京からはひかりの自由席で、時刻表を見ると700系の新大阪行きがあったので潜り込む。新横浜を出てからはお休みモードに突入、名古屋手前までしっかり眠らせていただきました。思えばおとといから7時間くらいの睡眠だもんなあ。
そうそう、今回からデジカメが出動。サイズが手ごろ、VAIO経由ならメモリースティックが使えるのでUSBドライバも不要ってことでサイバーショットP1をチョイス。PCで使うなら銀塩をスキャンするよりも奇麗だ。どうでもいい写真を乱写するにはもってこいだが、決め撃ちには先々週に購入したばかりなのにいきなりAF不良でメーカー送りとなった中古屋で売ってた新品のアウトレット品であるタムロン28〜200レンズ装着のEOSが出撃。ますます重くなったけどな。

2001.4.20
埼京線です最強です
ご無沙汰です。友人からパンフの図解に使うイラストのモデリングを引き受けたというのも有るんですが(ちゃんと制作料は発生します)、昨年夏からの禁欲生活の反動で遊びまくっておりまして、約1ヶ月ほったらかしでした。近ごろますます集中力が欠けてきております。ヤバい^^;
ゲーム
更新をサボってたのも原稿が遅々として進まないのもみんなダンジョンキーパー2のせいです。息抜きのつもりでワンステージだけ…の筈が案の定ハマってしまい、最終ステージに至っては6時間以上の激闘の末クリア。おいらの場合戦術・戦略よりも「最初の攻撃に耐えに耐え、過剰戦力を整えた上で一気に蹂躙する」身も蓋もない方法でクリア。設定やお遊びで「細かい芸」が充実していて「ゲームはやっぱり洋ゲー」とばかりに楽しみましたとさ。
でもって、リッジレーサー5。ノーマルモードでGPはクリアしたもののデュエルで全く勝てず(パックマンには勝ったが)しばらくほったらかしにしていました。で、こちらも久方振りの再トライでスペクトラに勝利。いちばん手強いはずのアンジェラスにあっさりと勝利するもクリナーレとリュムールに苦戦。ムキになって勝つまで続けた結果デュエルカー全車GET。バトルロイヤルもクリナーレであっさり勝利し、ノーマルモードは完全クリア。つーことで今はハードモードで遊んでます。
DOA2 HARDCORE
PS2ならやっぱりアクション!RPGや時間のかかるゲームはダメ!(いちおう原稿の事は気にしているらしい)ってことで、「どーせならちち揺れ」という理由で買ったのがコレです。
格闘ゲームといえばスト2以来、3Dは初めてというアレッぷりですが、かすみのコスを6まで確保。ちうか、こんなもん全部集まるかい!多少邪ではありますが、ゲームとして純粋に遊んでます。
SMノススメ
おいらが唯一買ってるベンダーのエロゲー。「育成」ゲームをSMで!ということでアレなCGがホラホラな奴ですが、パラメータがエンディングにどう絡むのか、どこでどうフラグが立つのか全くわからんので3回くらいやって全部バッドエンド。正解への一本道以外は底が浅いようで、途中からあからさまにルーティーンな反応しか返ってこなくなるのですぐに諦めムード。1ゲーム3〜4時間かかるのでそうそうリトライもできず、CGぶっこ抜きツールを入手してすでに「ズル」モード突入。天津堂のゲーム、CGはよくなるんだけどゲーム性はどんどん雑になって行くなあ…
あいこまつり
初めてオンリーイベントというヤツに行ってきました。それがおジャ魔女どれみっちうのもアレなのですが、後輩のサークルが鉄道系のくせにどれみをフューチャーした本を作ったりしちゃったからです。まあそこは鉄道系最右翼らしく、カタログの「サークルカットのキャラ別分布数」欄で思いっきり「その他…1」に分類され、「個人的にカシオペア展望車には漢(おとこ)を感じる」と評された鉄っぷり。おんぷちゃんの父君が寝台列車の運転手<ちうか機関士で、劇中に登場したからなんですが(機関車の次位はカハフだろ、というツッコミがあったとかなかったとか<編成がおかしかったらしい)。
おいらも好きは好きなんですがファンってわけでもないので、行くだけいって何も買わずに帰ってきました。オンリーって割には結構盛況だったらしいです。 ただ、会場はOMMビルという一般のテナントビルの会議室なので、通路やホールに座り込んで同人誌を読んでいることがいかに非常識なのかがよくわかります<コミケでも禁止事項なのですが、それが通用してしまう以上やっぱりあそこは異常なのでしょうね。
今度高崎くんだりまで、頭文字Dのオンリーイベントに「軟弱やおいにヤキを入れに(笑)」行ってきます。70ちょいのサークル参加で持ち込み部数各300!ヤキを入れられるか自爆して火だるまってオチですか(笑)
ちなみに北陸線からほくほく線経由で入ります。まっとれはくたか150km/h!
京浜急行VVVF
せんせきせんせきせんせきせん、せんせんせせせせせんせきせん。
ドアー手動です。
MOTOR MAN Vol.3。車掌DJがここにひとつの完成を見た、って感じです。東海道線へのライバル意識剥きだしっぷりといい、京浜急行2100形の起動音をフィーチャーしたグルーヴ感溢れるサウンドはそこらのへたれJーPOPがおさるの太鼓に聞こえます。マニア以外まったくわからないと思いますが。
春の新番
ちう事で改変期。今期は新番組が多いねえ〜。内容はピンキリやけど…。でわ、超私感でインプレッション。
まず、いい意味で裏切られたのがハレのちグウコメットさん。ガンガン連載ということで全く期待していなかったハレのちグウですが、いやノリがいいっつうか間がいいっつうか。内容は無いに等しいし、ひとえにバカなのですが、こりゃあやっぱりウデの差でしょうね。コメットさんも、絵的にもキャラクターとしても子供向けとしてはおそらく新番組中最強の地味さ加減でしょうが、それが逆にいい味になっているのかやっぱしウデの差なのか…この2本は技ありですなあ。
で、次はまあこんなもんかなというヤツ。
作画も動きもいいけどどこかドロ臭いプロジェクトアームズ、オヤジが主役で、股間がすごいことになっている女形巨大ロボのZ.O.E。まあこんあもんでしょ。
こみっくパーティー
いちおう原作はコンシュマーということになっているようですが、もともとはエロゲーだったと思います。
しっかしこれよー、即売会知らない人には面白くも何ともないんでないかい?(知ってても面白いかどうかは別の話ですが)やってはいけないことばかりやってるし?その機械は枚葉機?最新型はヤレを宙に飛ばすような仕様になっとるんかい?まあいいや。
ウェブダイバ〜CGが…
制作現場からの魂の叫びが聞こえるシスタープリンセス花右京メイド隊。企画では「妹」と「メイド」の「萌え萌え」だけで行けると踏んでるつもりなのでしょうが、現場はそれだけでは納得していないようで…そこかしこで変なモノが顔を出すのはスタッフのささやかな抵抗でしょうか。
突然12人の妹が現れるという破綻した設定が魅力のシスプリ。売り出す側にとってみれば一粒で12倍おいしいでしょうが、アニメ作品として考えれば一人あたりのウェイトは12分の1になるワケでして、んなもんマトモな掘り下げができるわきゃ無いでしょうが(キャラ的にはお約束ばかり並べ立てたようなので掘り下げる必要もないんですが)。アレな脇キャラ(12人の妹よりもキャラが立ってます)変な像、ある意味狙ってるトホホな演出(1話以降見なくなったけど)、ぜひ入手したい暴力ポスペ等、きらりと光る何かを感じるのですが、いかんせん12人の妹の没個性っぷりの前ではチャラというワケには参りません。あと、オープニング途中からヒロイン役の声優のプロモーションビデオそのままになる勘違いっぷりが涙を誘います。
花右京メイド隊…初回冒頭5秒で「これはいけてるかも」と直感。
こちらも企画サイドは「メイド萌え〜」で走りたかったようで、オープニング、DVDジャケットその他宣伝ビジュアルは「メイドさん」のみという媚びっぷり(しかもジャケ写はメイドの下着姿ありの着せ替えジャケットだそうな。最終巻はぜひ太郎くん(主人公:♂)を起用してはっちゃけぶりをアピールしてほしいもんです)。エンディングに至っては劇中で3人組のキャスティングらしい声優コスプレ3人組のまんまプロモビデオで、ルックスが少々マニアックなせいか公共電波に乗ってきたとは思えない衝撃的なビジュアルに仕上っています。ミニスカのメイドルックできわどいフレーミングが続き、このまんま脱がされて本番プレイに入っても全く不自然に思いません(それはマジで勘弁してほしいですが)。ま、本編での主人公の徹底した被害者っぷりとか、地上波でここまでやっていいのか!?と思わずにいられない無茶っぷりはけっこう楽しめるので、見る価値は十分にあると思います。これもシスプリと同じように「ただのメイド萌えだけにしてたまるかい!」という現場スタッフの心意気なのでしょうか。
さあ今期改変の大本命!鋼鉄天使くるみ2式
いやあ期待通りの素晴らしい出来です!最高です!後ろ向けの方向で!
第1話というか前作くるみのスペシャル編、2式に全くつながらない面白くも何ともない30分!15分でも間延びしてダレダレなのに、さらに倍!拷問のようでした
で、先週から2式がスタート。ははあ、袴の巫女の眼鏡っ子で「はにはに〜」ですか…いったい何のつもりでしょう?戦時中の防空壕の、照明が施してある通路に面した開け放しの謎の部屋、謎の計器類にかこまれた謎の像!謎です!なぜそれでも謎になるのかが謎です!小さい頃からおじいさまから聞いていた話で、鋼鉄天使が巨大ロボのようなイメージだったお母さん。巨乳メイドをひと目見て鋼鉄天使だとわかりました。なぜならおじいさまからの秘伝書(鍋敷きとして日々活用中)にくるみの事が図解付きで書いてあったからだそうです。謎です!めっちゃ謎です!どうしたんだ黒田洋介!
2式と銘打った新規歌入れナシ(つうか、コレで入れ直したりしてたらそのほうが問題)・リミックスもイマイチ・アニメーションももうひとつ新オープニング!それでも2式(新規に制式採用)!謎です!
作画も落ちてるし(キャラデザ変わったんでしょうか?)、演出もやっぱり中途半端。パート2モノは前作よりも落ちるという不文律を忠実に守ったのはある意味立派です。同じことやってだけでは評価は下がるんだから、明らかに志の低い作品を作れば間違いありません。制作のM.O.E(萌え〜と読めってか)、マーケティングに恐ろしく長けているのか購買層をナメ切っているのかは実に微妙なところです。
そして真打!取りです!スターオーシャンEX!ダントツです!ぶっちぎりです!
最強ですか!?最強です!
オープニングで宇宙戦艦がエンジンを吹かして発進!した直後にカメラが追い抜いてしまうのを目の当たりにして、「もしや!?」とよこしまな期待に胸が膨らみます。
知識はあるけど知恵は無い小学生ゲーマーが書いたようなシナリオで、使い古されてパロディにしかならないネタ以外ありません。演出もイケてるものはゼロ、考証も楽しくなるほど雑です。例えば、
戦艦の艦長以下ブリッジクルーが原因不明の遭難事故の調査ため惑星に降下して制服制帽白手袋のまま正体不明の建造物の調査をします。宇宙戦艦なのに乗組員はブリッジクルーだけなんでしょうか?調査が任務なのに調査専門のクルーがいないとは、地球連邦軍はよほど人材不足らしいです。
あと、すごいのがハンドガン。ハンドガンと言うからには拳銃サイズなのですが、体高3メートルにも届こうかという動物を一発で蒸発(射殺じゃないですよ)させられるだけの出力を持っています。個人で携行できる装備としては明らかに過剰装備です。地球連邦軍はよほど大盤振る舞いらしいです。
宇宙の海はオレの海とでも言わんばかりのタイトルにEXまでついてスケールだけは大きそうですが、今はなぜかRPGそのまんまの安直ファンタジーな世界です。宇宙の「う」の字も出て来ません。村の長老に「あの娘も旅につれてってやってくれ」と昨晩散々説得されても断り、出発の朝も気は変わらないことを伝えたくせに、旅支度をして待っていた娘をひと目見て「苦しい旅になるよ」秒速で気が変わる主人公、拾われっ子で自分の素性を知らされてはいないけど「ヒーリング能力」をもっていて自分がどことなくほかと違うことを感じ始めているペンダントだけが出生のカギを握る娘と旅に出ました。極薄かつすき間だらけの心理描写で多い日も安心?(疑問形)、無味無臭でどこまでお約束のみ繋げてこの先どんなパターンで攻めてくるか、イチローの連続安打試合数と同じくらい楽しみです。
そんなこんなで大変イージーでフラットな本作ですが、それでもなお不足がちな作画力・表現力をセリフでフォローしてくれるので、お子様にもわかりやすくなっております(私は混乱しましたが。え?ひどいケガ?顔に斜線が入ってただけなのに?そうだったのなの?あ、治ってくの?あー今の透過光がそうなんだー)。
動画節約のエコロジー感覚にも目を見張るものがあり、止め絵のブレやパンの乱用で環境にやさしい仕様になっています。(ちなみに演出がアレな作品ほどパンを多用しているようです。いちどチェックしてみてください。頭文字Dセカンド以降とか)ISO140000001くらい認証してあげたい気分です。もっともこんなもんを改めて作る価値があるかどうかとなると、そこは大人の事情というヤツでしょうか。
終ったヤツですが、メダロット魂
前作と比べて極端なクオリティダウンを見せた本作ですが、そこはやはりおもちゃや関連商品でもう少し儲けたい大人の事情が先走った結果でしょう。最後まで目的を持てず場当り的にイベントに絡んだだけの主人公、影の薄いわき役たち、無味無臭の年上ヒロイン、伏線なしに1話で転ぶ敵役たち…こうして名作はドロの海に沈んで行きました。合掌。


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