さあ今週もやってまいりました「食いしん坊断罪！」司会は私社縁蒔郎(しゃべりまくろう)、そして解説はおなじみチョコパフェ頭のおやつ評論家、尾八田食蔵(おやつだくうぞう)さんです。今週もよろしくお願いします。
	おじゃましまんにゃわ〜(※1)
	さて尾八田さん今週は、なんとあの森永「カレーヨーグルト」！先週と全く違うとはいえ強敵ですねぇ
	いや〜先週の「篠原ともえのおどり食い」も恐ろしく手強かったですからねぇ。昨日まできっちり一週間、国立病院のＩＣＵ(※2)で生死の境を反復横跳びやってました。今週は市販されている食品なので多い日も安心(※3)です
	それではまずパッケージから見ていきましょう。

	いやー目一杯カレー色のパッケージですね〜カレーだからインド風のイラストというのもひねりがありません。しかも上手いのか下手なのか今一つはっきりしません。
	ヨーグルトやゼリーのパッケージは透明か白、もしくは比較的彩度の高い色が使われるのですが、その中にあって変に彩度が落ちているのである意味では目立つかもしれません。しかし食感は失せますね、まるで特大ねりからしのようでが、特異なパッケージはここだけではありません。

	これはカップに貼られているシールなんですが、原材料の欄に注目して下さい。「生乳、乳製品(←これも結構意味不明)、糖類」まではわかりますが、その後は「野菜、牛肉…」とどう見てもヨーグルトの材料ではありません。私はカレーヌードルかと思いました
	さて、それではいよいよ中身を見てみましょう

	おや、もっと露骨に黄色いのかと思いましたが意外にまともです。カレー粉の粒がちょっと気になりますが、これなら普通の「フルーツヨーグルト」に見えなくはありません。
	いや〜ふたを開けた瞬間からカレーの匂いが辺りにたちこめますので一発でわかりますねぇ。フルーツに見えるのは実は肉や野菜というのも反則です。
	さてそれではいよいよ食べてみたいと思います！ドラムロール！ でろでろでろでろでろでろでろでろでろでろでろでろでろでろでろでろでろでろ でん！
	ん〜…これは…いや、確かににカレー味のヨーグルトですね。ヨーグルトの酸味の中にインスタントなカレー特有の安っぽい風味が折り込まれてなんともいえぬ微妙な味に仕上げられています。肉も味つけされてますし、どう考えてもヨーグルトにカレーヌードルのスープと具を混ぜただけのような、単純なようでいて奥の深いというか非常に形容し難い味ですねこれは…
	カレーにヨーグルトを入れるのは聞いたことがありますが…発想の転換というよりも何も考えてねーんじゃねぇかというか…それでいて一応「ゲテな味」ではなくきちんと食べられる味になってしまっているというのもあまり認めたくない事実ではありますが…それでは尾八田さん、結論をどうぞ。
	はっきりいって食えます。マズくはありませんが美味しくもありません。しかしアト引きますね〜これは。
	そうですね〜「意外な取り合わせ」が美味しいことは良くありますが、これは意外すぎて理性がついていけません。と言うよりこの味を理解することを拒否していますね。 それでは尾八田さん、最後に一言。
	ここをご覧ください。パッケージのフタの一部なんですが 赤枠の部分をアップにします これは 「とってもマズくなるので加熱してはいけません」 という意味なのか、 「加熱してもイケますが、電子レンジは使わないで下さい」 という意味なのか どっちなんだ森永！
	ありがとうございました。来週は「チェリーコーク」(※4)です！ それでは皆さん、ラタマイシュウ！
	これは本気でマズいです。 こんなもんを商品化したコカコーラ、何考えてんだ

(※1)	吉本新喜劇の井上竜夫氏のギャグ。「年寄りのボケネタ」は出るのがわかってても面白い。
(※2)	集中強化治療室。Intensive Care Unitの略。生命に危険のある重症患者に集中的かつ緊急に治療を施すための施設。
(※3)	何が安心なのかは不明。
(※4)	コカコーラボトリンクの清涼飲料水。一時国内で発売されていたがすぐに消滅(マズいから)。しかし筆者は飛騨･高山で輸入品を発見(\150)しすぐさま飲んでみたが一口でダウン。風邪を引いたときに病院でもらう赤褐色の飲み薬を薄めて炭酸をくわえたような味。